~お父様 お母様へ~
眠る前に、その子どもの姿を心に浮かべて、その子がどのように歩くか、どのように手を動かすか、どのように笑い、泣くかという細かい点にいたるまで思い浮かべて、そのイメージの中に沈潜することをお勧めします。
子どもがどのようにあってほしいかを思い描くのではなく、子どものありのままの姿を客観的に受け入れるのです。そのようにしていると、その子のイメージが親の心の中で、どのようになりたいかを語るようになるのです。
(ハイデブラント著 「子どもの体と心の成長」より 編集)
健やかな身体と心の成長を助けるためのアドバイス
生まれた赤ちゃんが最初に区別する味覚が甘味だとされています。子どもは特に甘いものが好きなのです。甘いものをむやみに食べさせるのは好ましいことではありませんが、子どもがいろいろな味を覚え、また味を楽しむのも大切な学習です。
おいしいという気持ちは心の栄養にもなります。甘いものが直接虫歯の原因になるという考え方は誤りですが、甘いものは虫歯を作りやすく、飴やチョコレートは砂糖が特に多くしかも歯にくっつきやすいため虫歯をつくりやすいことは確かです。
意外なことにフルーツにも虫歯の原因菌の栄養となる糖分が多く含まれています。また炭酸飲料水やスポーツドリンクには多量の砂糖が含まれているほか、果汁100%ジュースにも果汁のほかに砂糖が多量に入っています。これらの飲料水を飲んだまま眠ると、お口の中に砂糖が停滞し極めてむし歯になりやすい状態になります。
甘いものを与えておくと静かにしているから、といって四六時中与えるのはよくないですね。ではどうしたらいいのでしょう。大切なのは甘いものの与えかたではないでしょうか。
- おやつの時間と量を決めて与えましょう。砂糖の入ったものはデザートに与えましょう。
- 食べた後やジュースを飲んだ後は、麦茶や白湯をのんだり、歯磨きをする習慣もつけさせましょう。
- 外出先では甘いおやつを与えないようにしましょう。
お父さんやお家の方にもこのことを話し、ご家族の皆さんで協力しましょう。ただし、あまり神経質にならないでください。「一度でも歯磨きを怠ったらこの子はむし歯になってしまう~!」なんてキリキリしていては心の病気になりかねません。心と身体とが調和した人間に育てたいものですね。