むし歯は生活習慣病のひとつです。自分では気づいていない悪習慣の結果として、不治の病であるむし歯という形になります。
では、気づきにくい悪習慣にはどんなものがあるのでしょうか。私が校医をさせていただいている小学校のデータを使ってご説明いたします。

■どんなおやつを食べていますか
いつも食べているおやつの内容によってむし歯になりやすさが違ってきます。
チョコレートやビスケットといった砂糖の多く含まれたおやつを毎日食べている場合にはむし歯は多くなります。こういった類のものは、デザートに食べるのが好ましいでしょう。
(2004年小学4年生データ)

■ジュースを頻繁に飲みますか
ジュースをいつも飲んでいる子どもには、むし歯が多くみられます。だからといって、「ジュースを飲んではいけない」というのではないのです。飲んだら、うがいをするか、水やお茶でお口を洗いましょう。
(2004年小学2年生データ)

■寝る前に飲食しますか
飲んだり食べたりしたままで眠ると、むし歯になりやすくなります。ちょっとくらいならいいだろうというのが重なって悪い習慣になります。
(2004年小学3年生データ)

■仕上げ磨きをしてもらっていますか
歯磨きもテクニックが要ります。特に奥歯をきれいに歯磨きすることは難しいので、お母さんかお父さんに仕上げ磨きをしてもらうといいでしょう。親子のスキンシップにもなります。
(2004年小学1年生データ)

■定期的にフッ素塗布していますか
定期的に歯医者さんでフッ素を塗布してもらっている子どもたちは、やはりむし歯になりにくいですね。フッ素塗布はむし歯予防の有効な手段ですが、あくまでも、基本は「いい生活習慣」を身につけることです。
(2004年小学6年生データ)
これをしたらむし歯にならないという特別策はありませんが、「食」から見た生活習慣を見直してみることで、かなりの割合でむし歯から開放されるに違いないのです。
私たちは、皆様にいい習慣を身につけていただくためのお手伝いをさせていただいております。